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シエラネバダ ペールエール

  • 極私的評価
4.7

カスケードホップのシトラスと松の香り。しっかりした苦味と麦の味わい。力強く飲み応えがあり後味はスッキリしている。

このシエラネバダペールエールはアメリカンペールエールの始まりと言われている。

ザ!アメリカンペールエール!って感じだが、当たり前だ。元祖と言うか、他がコレを真似したわけで。クラフトビールブームの火付け役と言えるこの1本である。

1980年当時アメリカの人々に衝撃を与えたそうだが、今飲んでも衝撃的に美味い。

むしろ最近ではアメリカン◯◯はゴチャゴチャし過ぎな感は否めないので、こういう王道のアメリカンペールエールの方が個人的には好感が持てる。

元祖とかロングセラーとか、伝説的なビールは必ず同じ様な印象を受けるが、バランスが非常に良い。

はっきり言ってアメリカンペールエールのバランスはこれが完成形だと思う。

これを真似てアメリカンペールエールを造った全てのブリュワリーは、この黄金のバランスを崩してアレンジしなければならなかったわけで、そうすると現代の他のアメリカンペールエールが総じて何かに特化したりしてバランスを欠いているのも致し方無しと思えてくる。完璧なバランスのアメリカンペールエールを目指せば目指す程に、これはシエラネバダじゃないかと揶揄されるのは目に見えているのだから。

合わせるならフライドチキンとか、アメリカンな料理を食べたいところ。

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