2023年3月30日
ミッケラー ヴィジョンズラガー
きれいなカッパーイエローが印象的。 こんなにきれいに薄黄色な...
ボヘミアンピルスナーとしては清涼感が強い。スッキリしていてジャーマンピルスナーに近いかもしれない。
しかし飲み応えはかなりしっかりしていて麦のコクもあり、その辺りはボヘミアンピルスナーらしさがある。
香りはザーツホップの草の香り。すごくクラシックな印象。
惜しむらくは、欧州産の緑色のボトルではもはや避け難いのかもしれないが、やや劣化がみられる。少し日光臭がある。ただこれは輸送や保管の問題である。
日本のピルスナーにも近い感じで、日本食全般に合いそう。特にポン酢と合わせるのがおすすめ。海外ビールで日本食に合うものは珍しくないが、ポン酢に合うものがなかなか無い。その中でピルスナーはポン酢に合うのだが、ブドヴァルはとても良く合う。
ちなみに、ブドヴァイゼルとカタカナ表記させてもらったが、画像のボトルのラベルはチェコ語表記でブジェヨヴィキと書いてあり、ブドヴァイゼルは英語表記の場合のチェコ風の読み方だ。
色々あってチェコ語表記のラベルと英語表記のラベルがあるらしい。
ブドヴァイゼルのスペルはBudweiserだ。あのアメリカの有名なやつと全く一緒だ。
ブドヴァイスという地名があり、昔から美味いビールの生産地として有名だったそうだ。ブドヴァイゼルとバドワイザーはそれにちなんで付けた商品名だ。
当初関わりの無かったチェコのブドヴァイゼルとアメリカのバドワイザーは、20世紀になってから当然色々揉めた。アメリカやヨーロッパでの販売においては一応の合意はしているものの、未だ世界各地で係争中である。
ビールの話はややこしいものが多いがこの話も深堀りするとややこしい。だけど我々ビール飲みにとっては美味いかどうかだけが問題であり、どっちも美味しいし、日本でどっちも買えるのだから、まあなんだって良いか、と思う。